大麦・もち麦・押し麦 の違いとは?特徴を徹底解説!

大麦・もち麦・押し麦、最近よく耳にしますよね。
身体に良い、食物繊維が多い等、なんとなく知っているけど、それぞれの特徴や違いがわからないという方も多いはず。
今回は、大麦・もち麦・押し麦の特徴や違いについて解説いたします!

大麦・もち麦・押し麦の違いとは?

麦の種類が多すぎて何がなんだかわからない!と思っている方も多いですよね。
お恥ずかしながら管理人も最近まで、ちゃんとした違いをわかっていませんでした(笑)

実は、もち麦と押し麦、どちらも大麦の一種なんです!ちょっと驚きですよね!
お米にも「うるち米」と「もち米」があるように、大麦にも「うるち性」と「もち性」があります。「もち性」の大麦を「もち麦」、「うるち性」の大麦を平たくつぶしたものを「押し麦」と言います。

押し麦のでんぷんはアミロースとアミロペクチンの2種で構成されているのに対し、もち麦のでんぷんはアミロペクチンのみで構成されています。
そのため、粘性が強いアミロペクチンを多く含むもち麦はモチモチとした食感、アミロペクチンが少ない押し麦はプチプチとした弾ける食感が特徴です。

「もち麦」と「押し麦」それぞれの特徴ついても後ほど解説していきますね♪

大麦は日本人にピッタリの健康食!

大麦は世界最古の穀物と言われており、日本でも古くから食べられてきました。
食物繊維が多く含まれており、その含有量は白米の約20倍以上とも言われています。
実は、日本人は食物繊維が不足していると言われているんです。大麦には「不溶性」と「水溶性」の2種類の食物繊維がバランスよく含まれているため、日本人にぴったりの健康食なんです!
不溶性食物繊維は便のカサを増して腸の動きを活発に、水溶性食物繊維は血中コレステロール低下、血糖値の改善などの効果が期待されています。

意外なのがタンパク質量。なんとタンパク質量が白米の約2倍もあるんです!
さらに白米にはほとんど含まれていないミネラルやビタミンも豊富。特に女性が不足しがちなマグネシウムやカリウム、亜鉛、鉄などのミネラルを摂取できるのは嬉しいですよね♪

同じ麦でも、小麦のタンパク質は「グルテン」ですが、大麦のタンパク質は「ホルデイン」なのでグルテンフリーを心がけている方にもオススメなんです。
大麦を食べ続けることで便秘解消をはじめ、ダイエットや生活習慣病対策など、さまざまな健康効果が期待できそうです♪

モチモチ食感がクセになる「もち麦」

もち麦は、もち性の大麦の外皮を取り除いて乾燥させたものです。押し麦のように平たく潰していない分、見た目は少し丸い形をしています。
押し麦よりもモチモチとしているので、白米に混ぜて炊いても違和感なく食べることができると感じる方が多いようです。

もち麦の最も大きな特徴は、水溶性食物繊維の一種である「大麦β-グルカン」が豊富なこと。押し麦に比べてその含有量は約2倍もあるそうです。
大麦β-グルカンは、一緒に食べたものの消化吸収をゆるやかにし、糖質の吸収を抑える働きがあります。そのため食後の血糖値上昇を抑えて、血中コレステロール値を正常化する作用が期待されているんです!

また、もち麦は炊飯後に冷めても硬くなりにくいという特徴があります。そのため、お弁当やおにぎりにしてもモチモチとした食感が損なわれず、美味しく食べることができるんです!
その性質を活かして、最近ではコンビニのおにぎりやお弁当にも取り入れられているんですよ。

冷めても美味しく食べたい、白米と同じように食べたいという方は、もち麦がオススメです♪

プチプチ食感が楽しめる「押し麦」

押し麦は名前の通り、うるち性の大麦の外皮を取り除いたあとに蒸してローラーなどで平らに押しつぶし、乾燥させて作られています。そのままの大麦は水分を吸収しにくく調理しにくいのですが、押し麦は潰して乾燥しているので水分を吸収しやすく、調理しやすくなっています。

もち麦ほどではありませんが、もちろん押し麦にも「大麦β-グルカン」が含まれています!
他の穀物と比べれば押し麦にも大麦β-グルカンは多く含まれているので、健康効果が期待できます。

押し麦は、もち麦よりも触れる機会が少ないように感じますよね。実は牛タン屋さんなどでよく出てくる麦とろご飯は、押し麦を使われていることが多いんです。もち麦よりもサラッとした喉ごしで、とろろご飯にぴったりなんです♪
押し麦の特徴であるプチプチ食感は、サラダなどのトッピングやスープの具材としても相性抜群なので家庭の食卓でも活躍してくれますよ!

押し麦はもち麦に比べて価格が安い傾向があるので、食べてみたいという方は押し麦から挑戦してみるのもいいかもしれませんね♪

麦を食べて健康な身体に♪

大麦・もち麦・押し麦の違いを学ぶことはできましたか?
それぞれ特徴があるので、用途や気分で使い分けると料理のバリエーションが増えて食べるのが楽しくなりますよ。
押し麦ともち麦を普段の食生活に積極的に取り入れて、健康的な身体を手に入れましょう!